
フジナガには日々、全国から鳥害に関する相談が寄せられています。ハトは身近で愛らしい鳥ですが、一度住み着かれると、フン害や巣作りによる被害は想像を超える規模に広がることがあります。
この記事では、鳥害対策専門企業であるフジナガの社員が実際に目撃し、対応してきた“衝撃の現場”をご紹介します。
まるで“蟻塚”!?JR高架下に広がる衝撃の光景
長年、最前線で対策にあたってきたフジナガの社員の多くは、深刻な被害現場を数多く経験しています。そんな対策のプロたちでさえ、思わず目を疑うような被害現場も少なくありません。
ハトの被害で最も多いのがフン害ですが、長期間放置されると、恐ろしいほどの量のフンが堆積してしまいます。とあるJR高架下の現場もそのひとつでした。ここは高架下に事務所があり、その奥に普段人が立ち入らず、雨風をしのげるスペースがありました。この場所は、まさにハトにとって絶好の住処となっており、フジナガの社員が調査に訪れた際には、およそ60羽ものハトが住み着いていたのです。
その数にも驚きですが、もっと衝撃的だったのが、巣の下ごとにボコボコと積み上がった巨大なフンの山でした!地面に積もったフンの高さはなんと1メートル。まるで蟻塚のようでした。その量は10年、20年分の蓄積と見られ、強烈な臭気が漂っていました。
当初、施設管理者もバードピンを大量に設置して必死に対策していましたが効果はなく、最終的にフジナガへ依頼いただいたという経緯でした。ハトが侵入する開口部をすべて防鳥ネットで物理的に封鎖するというシンプルですが確実な対策方法をご提案し、この問題を解決しました。
このように、被害が拡大した後はフンの処理も大変で費用もかさみます。早期にプロが介入し適切な対応を講じることがいかに大切かを実感させられる事例でした。

▼ フンが引き起こす健康被害についてはこちらでも詳しく解説しています。

⇒ 鳥がもたらす深刻な健康被害とは!?代表的な4大鳥害を知ろう!
まさか!空き部屋を埋め尽くす“フンのじゅうたん”
マンションや市営住宅などの集合住宅では、人の気配がない空き部屋がハトに狙われやすい傾向にあります。その対策のため、空き部屋のベランダにネットを張りたいと、ある市営住宅管理会社から依頼がありました。
そこで、長期間空き部屋となっていたとある部屋を訪れた時のことです。ドアを開けた瞬間、目の前に広がっていたのは、床全体が3センチほど盛り上がって見えるほど一面に広がる“フンのじゅうたん”でした!
なんと、割れたガラス窓からハトが侵入し、すでに部屋全体が“ハトの巣窟”と化していたのです。
フローリングや畳は酸性のフンに侵食され、腐食が進行。押し入れの中にまでハトが侵入していました。
まさかこんな事態になっているとは気付いていなかった管理会社も、「もっと早く対策をしておけば…」と絶句していました。

▼ マンションの被害についてはこちらでも詳しく解説しています。
高温のキュービクル周辺で起きた悲劇!
商業施設や病院の屋上にあるキュービクル(高圧受電設備)も、鳥害の温床になりやすい場所のひとつです。実際に、キュービクル内に70~80羽ものハトが住み着いていた現場もありました。
その結果、悲惨な事故も多発しています。キュービクルの下は非常に高温になるため、入り込んだハトが熱で蒸されて死んでしまうのです。さらにハトはケーブルラックの奥深くにまで入り込むため、清掃や遺骸の除去は困難を極めます。

驚愕!立方体の看板から飛び出す50羽のハト
スーパーの屋上に設置された立方体看板の内部も、構造的にハトが身を守りやすく、営巣に最適な環境となります。とある現場では、ハトの気配を感じ、外から看板を叩くと、中から一斉に約50羽のハトが飛び立ち、現場は騒然となりました。看板の中にはたくさんのフンが蓄積していました。
立方体看板の内部は高所作業や安全基準の厳格化により工事が難しく、長年にわたって放置されてしまいがちです。こうした“構造物特有の弱点”も、鳥害拡大の大きな要因となります。被害が起きる前、できれば新築の段階で対策を講じるのが理想的と言えるでしょう。

▼ 鳥害対策の方法についてはこちらでも詳しく解説しています。

⇒ 鳥害対策のスタンダードな方法5選(鳥害対策の専門会社が教える最新の対策方法)
恐怖!看板の上から“ハトの足”が降ってくる!?
鳥害はハトによるものだけではありません。とあるメーカーの工場から、「看板からハトの足が落ちてくる」という奇妙な相談が寄せられました。看板の上に上がってみると、1メートル×8メートルほどのスペースの白い看板の上が赤く染まり、食い荒らされたハトの足や頭などが散乱していました。なんとそこは、ハヤブサの捕食場となっていたのです。
猛禽類にとっても、看板の上は安全な捕食ポイントになっていたのでしょう。バードピン(剣山)を設置してハヤブサが留まれないように対策し、この異常な事態を収束させました。
鳥害と聞くと「ハトによる被害」をイメージしがちですが、このケースは「ハトが被害者」でもあるという特殊な事例でした。

鳥害の“静かな侵略”にご用心!
これらの事例に共通するのは、「人の目が届かない場所」にハトが住み着くという点です。高架下の奥、マンションの空き部屋、立体看板の内部…どの現場も、人が普段立ち入らず、雨風をしのげる“快適な空間”でした。
しかし、放置された結果は壮絶です。フン害により建物の美観が損なわれるだけでなく、悪臭や、場合によっては健康被害のリスクまで伴います。DIYや自己流の対策では、完全に被害を抑えることは困難です。ネットによる侵入封鎖や高所作業、特殊な清掃など、専門業者ならではのノウハウと経験が不可欠です。
鳥害を放置すれば、必ず被害は拡大します。プロの介入による早めの対策がおすすめです。まずは、異変に気づいたらすぐ相談――それが自分や家族、地域、職場の健康と財産を守る第一歩です。
フジナガは、こうした数々の現場で経験を積み重ね、状況に応じた最適な対策を提案しています。鳥害が発生しそうな環境に心当たりのある方は、被害が深刻化する前に、ぜひ早めにご相談ください。
