鳥はもともと、外敵に狙われにくい断崖絶壁の岩棚などで巣を作り生息してきた生き物です。都市部に乱立しているマンションを崖に見立てているかどうかは定かではありませんが、近年、鳥が巣を作る場所としてマンションを好む傾向があります。
ヘビやネコなどの外敵から身を守ることができ、バルコニーの室外機周辺や屋上の貯水槽など、雨風がしのげる場所もたくさんあるので、鳥の住処としてもかなりの優良物件といえます。
マンションでの鳥害は、糞害や騒音被害、健康被害など生活環境に大きな影響を与える可能性があります。被害が深刻化する前に、早めの対策が必要です。
今回はマンションで起こりやすい鳥害被害や気をつけるべき場所、その対策について解説します。

マンションの鳥害対策が必要な理由

マンションなどの集合住宅に鳥が住み着くと、日常生活に大きな影響を及ぼしてしまいます。鳥がバルコニーに飛来し糞で洗濯物を汚される糞害、早朝から鳴き声に悩まされる騒音被害など、さまざまな被害が生じます。

また、野生の鳥や巣にはダニやノミが潜んでいる場合があります。それらが子どもやペットに移ることもあるので注意が必要です。アレルギーの原因となったり、鳥が持つウイルスによる感染症にかかったりと、免疫力の低い子どもや高齢者は特に、深刻な健康被害が及ぶこともあります。糞を掃除する際には必ずマスクや手袋をし、乾燥した糞の吸引や接触には十分気をつけましょう。

⇒ 健康被害についてはこちらでも詳しく解説しています。

マンションでの鳥害は、主に2階以上で発生します。1階はヘビやネコなど天敵に襲われる可能性もあり、人通りが多いこともあり、避ける傾向にあります。
長く鳥害対策に携わってきた弊社の経験上、少し前まではハトの被害が起こるのはマンションの15階あたりまでという認識がありましたが、最近ではそれ以上の高さのある高層階でもハトが巣を作るケースは増えています。タワーマンションの屋上のヘリポート周辺での営巣も報告されています。人が変えていく環境に、鳥も生態や生息域を変化させ適応しているように感じます。どんなに高層階に住んでいようと、鳥害は他人事ではないのです。

鳥獣保護法により簡単に捕獲も出来ないので、マンションに一度住みつかれてしまうと、解決するのにかなりの時間と労力がかかってしまいます。
穏やかな日常生活を守るためにも、鳥害の起こりやすい所を未然に予防・対策し、もし被害が起こっても早めに対策を行うことが重要です。

マンションで被害を出す鳥の種類とその被害の一例

最近では都心の屋上緑化されたマンションで巣を作るウミネコが急増しているというニュースも話題になりましたが、全国的に見てマンションで被害を出す鳥は、ハトかカラスがほとんどです。
鳥害が起こる前に正しく対策していただくためにも、その被害の一例をご紹介します。

  • 野鳥全般
    ・巣や鳥が止まる場所の下が糞で汚れる
    ・洗濯物が糞で汚れる
    ・駐車場の車など周囲にも糞害が及ぶ
    ・早朝から鳴き声が聞こえ睡眠が妨げられる
    ・鳥が手すりを歩く足音が気になりストレスを感じる
    ・鳥の糞を好むゴキブリなどの害虫が発生、繁殖
  • ハト
    ・酸性の糞が長期的に金属部分にかかり変色や腐食を引き起こし、資産価値が低下
    ・糞が原因で子どもが病気に感染
  • カラス
    ・ゴミ置き場が荒らされ、ゴミが散乱する
    ・屋上のアンテナ週が糞で汚れる
    ・防水シート穴を開け雨漏り被害につながる
    ・外壁塗装の目地を突き、建物が傷む
    ・ベランダの排水口キャップを持ち去り排水溝が詰まる

マンションに侵入するまでの鳥の行動パターン

鳥は餌場や水場の近くに巣を作る傾向があります。その近くに新しい建物を見つけた際の鳥の行動にはパターンがあり、「安全か、居心地がいいか、巣を作れそうか」を確認するため、まずは、隣の建物や電線に止まり様子をうかがいます。
次に、その建物の屋上に止まったり、一時的にバルコニーに止まったりして建物自体を観察します。そして安全な場所であることがわかると、建物の中で巣作りに適した場所を探します。

この行動パターンをもとに考えられる対策は、まず建物の観察場所になりそうなところに、剣山(バードピン)を設置して止まらせないようにすることと、バードネット(防鳥ネット)を設置し、侵入させないようにする、この2つの対策が有効です。

マンションの中で被害に遭いやすい場所とそれぞれの対応策

雨風をしのぐことができ、外敵が少なく、鳥にとっての優良物件であるマンションの中でも、特に鳥が好む場所、被害に遭いやすい場所があります。気をつけるべきポイントとその対策について解説します。

01 バルコニーの室外機周辺

ハトは周囲を囲まれた狭い空間で巣を作る傾向があり、水飲み場も確保できることから、室外機周辺は巣作りには格好の場所です。最近は、室外機を置くだけのスペースとして通常のバルコニーよりも狭い「サービスバルコニー」を設けているマンションも多く、人があまり立ち入らないので、鳥にとってはより居心地のいい場所となります。
まずは鳥が止まらないよう、室外機の上や下に防鳥ピンを設置するのが一番簡単な対策です。また、防鳥ネットでバルコニーへの侵入を防げば、かなり高い効果を発揮します。ただし、ベランダへの防鳥ネットの設置は危険を伴いますので、専門業者に依頼することをおすすめします。

当社のBF3バードネットは、鳥の大きさに合わせて目幅の設計をしており、鳥が絡む事がないよう工夫された、鳥にやさしいネットです。極細で軽いので圧迫感もなく、開口部などに張っても美観を損ねません。また、特殊な取付具を使用することでさまざまな場所に隙間無く取り付けられるので、頑固な鳥も確実に撃退することができます。

BF3バードネット(防鳥ネット)

また、BF3バードネットは5年間の効果保証がついているのもポイントです。実施後に鳥の侵入、停滞などが確認された場合は無料で改善処置を行っています。

フジナガの保証

他にも、優れた耐久・耐火性を持つタイプや、強度や耐久性が強く強風・積雪など厳しい環境に適したタイプ、オールステンレスで劣化や錆に強いタイプなど、さまざま種類を取り揃えています。

BS防炎バードネット(防炎防鳥ネット)

PEバードネット Archives

BF3バードネット オールステンレス50(オールステンレス防鳥ネット)

02 窓の上の庇、出窓の上

窓の上の庇や、出窓の上は羽休めや営巣しやすい格好の場所といえます。20cm程度の奥行きしかない場所ですが、もともと断崖絶壁や木の上などに巣を作っていた生き物なので、少し狭いくらいの場所のほうが居心地がいいのかもしれません。
対策としては、ここに飛来、待機されないよう剣山のバードピンを敷き詰めておくとよいでしょう。

当社のバードピン(BF3バードピン)は、鳥を傷つけないピンの形状をしています。針にはステンレス素材、土台部には樹脂を使用し、美観を損ねないシンプルなデザインも特徴です。
劣化や悪環境にも強く、石材、木材、タイル、金属、コンクリートなど、さまざまな場所に設置することができますので、倉庫のいたる場所に活用いただけます。

BF3バードピン スタンダード

忌避剤をカップに入れ数カ所に設置するのも効果的です。
当社のBSバードジェルの主成分は植物エキス(食品添加物)と保湿剤(医薬品添加物)で鳥はもちろん、人や他の動物への悪影響はありません。目立たない半透明のジェルで、黒くなりにくく、200℃の高温でも流出することがないので、窓の上など身近な場所で使用する際も安心です。

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03 屋上

鳥には、建物の上部に止まり、営巣やねぐらに良さそうな安全な場所がないか観察する習性があります。その最初の安全確認の場所となるのが屋上の外周です。人が来ることもあまりなく、ソーラーパネル、室外機、貯水槽など、巣を作りやすい環境が整っている場合も多いので、屋上自体に巣を作ることも少なくありません。
シート防水を行っている屋上は特に注意が必要です。カラスがシートを突いて破損させ、巣の材料として持っていくことがあり、深刻な雨漏り被害につながる可能性があります。

まず屋上の外周に止まらせない、様子見自体をさせないことが防鳥には重要です。
バードワイヤーは見た目がすっきりしていて、屋上外周のように設置が長い距離になる場合、コストパフォーマンスが高くなるのでおすすめです。

当社のBSバードワイヤーは土台と支柱が溶接で一体になった当社オリジナルのT型のステイを使用しており、強度があり緩みにくいので、屋上など雨風にさらされる場所でも維持しやすいのが特徴です。

BSバードワイヤー 防鳥ワイヤー

予算が許すならば、微弱な電気ショックで鳥に「危険な場所」と認識させ、まず近寄らせないことが防鳥としてベストです。
BF3鳥類用電気ショックは5年間の効果保証、製品保証、メンテナンス保証の対象なので、安心して長期的にご使用いただけます。

BF3鳥類用電気ショック

フジナガの保証

また、ソーラーパネル、室外機、貯水槽周りの対策は、下の隙間に入らないようバードネット(防鳥ネット)を張り、物理的に侵入を防止するとよいでしょう。

BF3バードネット(防鳥ネット)

マンションの鳥害は一刻も早い対策が重要

鳥にとっても“優良物件”であるマンション。住み心地の良い場所を選ぶ気持ちは理解できます。
しかし、マンションでの鳥害が深刻になればなるほど、糞害や騒音被害により生活の質が下がってしまうだけでなく、資産価値の低下に繋がる可能性もあります。一刻も早い鳥害対策を行いましょう。

フジナガは、「鳥と人との共生」を社是とし、鳥を傷つけない鳥害対策アイテムの開発や、鳥の生態保全を前提とした鳥害対策の推進に取り組んでいます。効果保証がついた製品もありますので、長期的な鳥害対策が可能です。
また、設計、コンサルティングまで、鳥害対策を総合的にサポートしており、設計に必要な資料・図面・資材なども多く取り揃えております。施工方法・資材・コストに関する疑問や不安があれば、お気軽にご相談下さい。