全国各地で活躍するフジナガ社員たちが、日々の経験から得た知見や業界トレンドを臨場感たっぷりにお伝えする新企画「現場発!鳥害対策のリアルストーリー」。

第二回目となる今回は、前回に引き続き横浜営業所で所長を務める日高正樹さんにインタビュー。
これまで多くの倉庫や工場を持つクライアントへの対応や営業活動を行ってきた日高さん。倉庫や工場での鳥害対策の現状と、そのあるべき姿について話を伺いました。

社員プロフィール:
横浜営業所 所長 日高正樹さん ( 2012年入社 )

鳥害対策を提案する際に心がけていること

やはり、倉庫や工場での鳥害は多いですか?

はい、多いですね。特に多いのがドバト(以下、ハト)によるものです。倉庫や工場には天井の鉄骨やシャッターボックス上部など、雨風がしのげる場所が無数にあり、ハトが巣を作るにはかなりの優良物件ですからね。被害としては、糞害や羽毛の異物混入、害虫発生、外装破損などが挙げられます。特に、食品や通販商品など、さまざまな商品の物流を支える倉庫では、それらの被害が配送品質の評価が売り上げや信頼に直結し、甚大な被害に繋がる可能性があるので、なるべく早く対策する必要があります。

▼ 倉庫の鳥害について詳しくはコチラ

⇒ 倉庫の鳥害はこんなところに!対策方法とは!?

倉庫や工場への鳥害対策を行う際、営業マンとして心がけていることはありますか?

私たちはお客様がすでに鳥害で困ってらっしゃる状況で呼ばれ、「ここの糞害を起きないようにしてほしい」といった形で相談受けることが多いのですが、該当箇所にハトが入れないように防鳥ネットで対策しただけでは、問題を解決したとは言えません。ご依頼いただいた箇所への対策を行った後に起こり得る事態も視野にいれ、一歩先を見据えた提案を行うようにしています。

例えばどのようなことが起こり得るのですか?

特にハトは巣や縄張りへの執着心が強い鳥です。巣を撤去し、防鳥ネットなどで対策しても、お気に入りの場所に入れなくなったのが納得できないと言わんばかりに、毎日様子を見に来ることもあります。経験上、入れなくなってから3ヵ月から半年間、周辺をうろちょろするくらい執着が強いんです。そうすると敷地が広い工場や倉庫の場合、同じ敷地内に別の建屋に巣を作ってしまうことが多々あります。「対策後、こちらの建物に行く可能性が非常に高いので、同じように防鳥ネットを張っておきませんか」と、セットでお見積もりを提案するようにしています。

▼ 防鳥ネットについて詳しくはコチラ

BF3バードネット 防鳥ネット

同じ敷地内のどういった建物で被害が起きやすい、といった傾向はありますか?

依頼を受け対策を行った箇所、つまりハトからすると今まで自分の巣のあった場所が観察できるところですね。例えば道路を隔ててすぐ向かいにある、比較的高い建物の屋上の端部は要注意ですね。「そこに止まらないようにバードピンなどを設置しときましょう」といった形で提案をすることもあります。

▼ バードピンについて詳しくはコチラ

BF3バードピン 防鳥ピン

鳥害対策専門の営業マンとしての矜持

顕在化していない鳥害への提案はすんなり受け入れてもらえるものですか?

いえ、お客様側の予算の問題もありますし、そこはやはり難しいところです。「困ってないことにお金を使うのは抵抗がある」というのが人間の性ですからね・・・(笑)。
ですが、鳥害が発生してから対策する方が時間も労力もかかりますし、結果的にコストが大きくなるのは間違いありません。あらかじめハトが寄りつきにくい環境、建物にしておく、というのが、鳥害対策のあるべき姿だと考えています。そこをいかにプレゼンし、お客様にご理解いただくかが、営業の醍醐味でもあります。

そこが鳥害対策専門の営業マンとしての矜持といえますね。

はい。提案の時点では採用されなかったけれど、後に私が懸念していた場所で鳥害が起きてしまい、結局追加で発注いただいたケースも少なくありません。「日高さんが言った通りになりましたね・・・すごい!」と、より信頼度が高まり、次の仕事に繋がったこともあります。

経験値からくる予言みたいなものですね!フジナガの営業マンはみなさん「予言」ができるのでしょうか?

そうですね。長くフジナガで鳥害対策に携わっている営業マンなら、経験上ハトの行動は予測できると思います。少なくとも、私は後輩営業マンたちに「呼ばれて被害箇所の対策だけ提案するなら、誰でもできるよ」と、一歩先の提案ができるよう教育や指導を徹底しています。
もちろん、ご提案した箇所の対策が採用されなかったとしても、見積もりを出しておけば予算がどれくらいかかるかお客さん側の準備もできるので、実際に対策する際にスムーズになります。それだけでも意味のあることだと考えています。

設計の段階からの鳥害対策がベスト

倉庫や工場の設計段階から鳥害対策を相談されるケースもありますか?

まだ数としては少ないですが、増えていますね。建物の図面を送っていただき、「この建物で鳥が止まりそうなところ、気を付けた方がいい箇所はありますか」とご相談いいただくこともあります。建物を建設している最中だと現場に高所作業車や足場があり、一番効率的でコストも押さえられるので、建設時の対策施工をおすすめしています。

建設業界での鳥害対策への認知度は高まっていますか? 

そうですね。認知度の高まりは実感しています。設計の段階から防鳥ワイヤーや防鳥ネットの設置が組み込まれていることも多くなってきました。現在、フジナガでも設計会社への営業活動にも力を入れ、鳥害対策の重要性を周知すべく、尽力しています。

▼ 防鳥ワイヤーについて詳しくはコチラ

BSバードワイヤー 防鳥ワイヤー

BSバードワイヤー 防鳥ワイヤー

様々な施設での鳥害対策を展開中

倉庫や工場以外では、どのような施設の鳥害対策を相談されますか?

現在進行中の案件で、動物園への鳥害対策のご相談をいただいています。園内の休憩所の天井面にハトが止まり糞害があるということと、動物に与えたエサをハトが食べてしまうという食害にお困りでした。
300~400㎡くらいの広範囲に及ぶ防鳥ネットが有効かと思いましたので、オールステンレス防鳥ネットをご提案させていただきました。

▼ オールステンレス防鳥ネットについて詳しくはコチラ

BF3バードネット オールステンレス50(オールステンレス防鳥ネット)

オールステンレス防鳥ネットをご提案された理由はどこにありますか? 

他の防鳥ネットより強度が強いことと、オールステンレスなのであまり目立たず、見栄えがいいのが一番の理由です。動物園という特性上、観察を妨げないことと、多くの来場者が目にする場所なので、美観に配慮しました。
ご相談いただくほとんどのお客様は鳥害対策工事が初めてですので、施工方法・資材への疑問や不安をお持ちです。弊社の鳥害対策プランナーが現地調査の上、現場の状況や条件にあったプランをご提案し、お客様の鳥害対策へのご理解とご安心をサポートさせていただきます。お気軽にご相談下さい。

それは心強いですね!ありがとうございました。